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筆の代わりに綿棒と
水彩絵の具を使って描いたリンゴの絵です。



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「これはむかーしのお話…どこかの国のお姫様が怪しいおばあさんから貰ったリンゴを食べてしまったの、それが毒リンゴだとも知らずに…」

「えー!ママ、怖いわ、そんなおはなし…!」

「大丈夫よ、マーリン。その後無事に助かったから、怖くないわ」

「そうなんだぁ、でももうお話は大丈夫…寝れるから…
おやすみなさい…ママ」

「そうね、怖がらせるつもりは無かったの、おやすみなさい」


そんなお話はすっかり忘れてぐっすりと眠ったマーリン。

晴れた朝はいつも、家から小さな町へお散歩しています。


すると前からコツコツやってきたのは
黒いフードを被ったおばあさん。

手には編みカゴをもっていました。

「ん〜、見たことない、おばあちゃん!おはよう!」

「あらあら可愛らしいお嬢ちゃんこと」

ニッコリ笑ったおばあさんは、カゴを持ち上げ
リンゴを出しました。

「え!リンゴ…!?」

「そうよ、今朝採れたばかりでね、とても青いのさ」

忘れかけていた毒りんごのお話を思い出したマーリンは

「嫌よ…!毒りんごかもしれない」

「おやおや、そんなこと言うもんでないさ、わたしゃも食べたよぉ」

「そうなの??そう言えばどうやって毒をリンゴに入れたんだろう?」
  

「だーから毒は入ってないってさ」


「でも黄緑なリンゴ見たことない、普通赤だもん」


「まだ若いリンゴさ、そうね、お嬢ちゃんみたいな子供のリンゴさ」


「わたし、黄緑じゃないわ、ほら!」 


「そんなことより、食べるのかい?食べないのかい?」


「食べないわ、だって朝ご飯食べてきたもの、お腹空いてないわ、さよならおばあちゃん」


「そうかい、後悔するよ〜ヒッヒッヒ」


おばあちゃんと別れたマーリン。

「なんか怖かったなあ」

 
「ママ、ただいま」

「おかえり、マーリン。そうそうさっきフード被ったおばあちゃんがリンゴを配ってたの、とても美味しかったわ」


「え…!ママ食べちゃったの!毒かもしれないのに!」


「マーリン…リンゴに毒なんてどうやって入れるのよ」


「…わたしもわからないわ…」



 あー、わたしもリンゴ食べたくなってきたなぁ。